審査員インタビュー
振付技術力を評価する! /
振付技術賞 選定審査員
『Legend Tokyo』大会史に燦然と輝く〝1st Legend〟長谷川達也。
2012年大会ではゲスト出展として「AKIRA」をテーマとした作品で業界に衝撃を与えた彼だが、実はすでに20年以上前から〝アニメをテーマとしたダンス作品〟を手掛けて続けている。
まさに大会屈指のパイオニアでもある彼が考える〝原作表現のダンス作品〟とは!?
日本のアニメ×振付作品 ダンス界屈指のパイオニア!
日本のアニメ×振付作品
ダンス界屈指のパイオニア!
Legend Tokyo Chapter.1 レジェンド
ダンスカンパニーDAZZLE 主宰
振付家 / 演出家
長谷川 達也

ダンスカンパニーDAZZLE主宰であり、日本を代表するコレオグラファー。『Legend Tokyo Chapter.1』最優秀作品賞や国内外の演劇祭における最優秀賞を受賞し世界各国に招聘。シーンでも早くから単独公演を開催し続け、近年ではイマーシブシアター公演の国内先駆者として数々の作品を発表。1年にわたる常設ダンス公演の開催など、まさに〝前人未踏〟を実現し続けている。
原作に興味がなかった人にこそ、
その魅力を伝えられる。そんな作品を目指すべき!
日本人として、振付師として、オリジナルのダンスを突き詰める!
──日本のイマーシブシアター公演の先駆者として名高いDAZZLEさんですが、実はアニメをテーマとしたダンス作品創作も、かなり昔から取り組まれていますよね!?
そうですね。DAZZLEは1996年に結成し、当初はストリートダンスのみで活動していましたが、独自性を追求する中でアニメや漫画、ゲームなどの日本文化を積極的に作品に取り入れるようになりました。
これが国内外で評価され、海外でも活動するようになり、最近では日本初のイマーシブシアターに取り組んだカンパニーとして多くの方に知っていただいていますね。
──なぜアニメ・ゲームをテーマとした作品創作をするようになったのでしょうか?
単純に自分自身がそういった文化が好きだったのが大きいですね。
それと20年ほど前のダンスシーンは「ダンサーはダンスの枠内でしか表現しない」というような固定観念があり、アニメ・ゲームをダンスに取り入れる人はほとんどいませんでした。
でも、自分の信念は「表現者として人を感動させることこそが正義」でしたし、他の人がやっていないことをやることで新しい表現が生まれると考えていたので、自分の好きな文化とダンスを融合することに躊躇がありませんでした。
──人を感動させることと自分の〝好き〟を突き詰めていった結果なんですね!
僕が日本に生まれて、 日本人として、長谷川達也として表現した時に、他の何にも似ていないものがいい、「それこそがオリジナルだよね」というものを1番作りたかったんです。
海外から伝わってきたダンスジャンルを突き詰めていっても〝それを生み出した人〟には絶対に勝てないと思っていましたので。
──確かに国内のダンスシーンでは日本発祥のものより、海外由来のものを大事にしている感じはありますよね。
ただ、そこを否定するつもりは全くありません。
僕自身もいろんな海外発祥の文化を取り入れていますし、1つのジャンルを突き詰めることもシーン全体の向上にとって重要な姿勢だと思っています。
自分の〝好きな作品〟をいかに伝えることができるのか?
──では、達也さんからみて、今回の〝アニコレ〟開催はどのように捉えられていますか!?
僕らが挑み続けてきた〝アニメ・ゲームをダンス作品化する〟ということを、他の振付師の皆さんだったらどうするのか? それを1日でまとめて観られる機会は非常に楽しみですよね。
そして審査員という重責を務めるからにはしっかりと作品を見極めたいと思っています。
ダンスの舞台作品は、身体表現にさまざまな要素を組み合わせた総合芸術なので、各要素をどのようにこだわり、バランスを取っているのかをしっかりと見たいですね。
──アニメをテーマとしたダンス作品ならではの審査ポイントはありますか?
原作のテーマやストーリー性をどれだけ表現できているかが重要なポイントです。
ただ振付師の「好き」が詰まっているだけでは不十分。その「好き」をいかに人に伝えられるか?が技術評価としてのポイントだと思います。
──ちなみに〝原作の魅力を伝える〟と考えると、たくさんの人に知られている有名な原作の方が有利……というのはありますか!?
それは関係ないと思います。
実際に「最初は興味がなかった趣味・スポーツなどに対して、アニメや漫画をとおして興味をもつようになった」ということは誰しも経験がありますよね? それと同じことが、原作に対してダンスでもできるはずです。
むしろ、「原作を知らなかったけれど、ダンス作品を見て原作に興味を持った!」という人は、この大会で必ずでてくると思いますし、そういった反応を目指すべきだと思います。
──なるほど。そうなれば理想ですね! 最後に、先駆者として大会の参加者のみなさんにアドバイスをお願いします!
〝自分の内にある世界をダンスで表現する〟ということを選んだのが振付師だと思いますが、自分の〝好き〟を「どうしたら伝わるのか?」ということを常に探究し続けて欲しいですね。
そんな想いが観る人にしっかり届いた時、自分でも想像が付かなかったような素晴らしい未来が待っていると思います。
JOB FILE
「大東京帝国」
オマージュ原作『AKIRA』

『Legend Tokyo』優勝翌年の2012年、大会初の歴代優勝者として名作「AKIRA」をオマージュした作品を披露。 大きな衝撃を与えた!
東京ワンピースタワー×DAZZLE
「時の箱が開く時」

東京タワー内にオープンした「ONE PIECE」のテーマパーク内において、同作品をテーマとしたイマーシブシアターを手掛けた。
坂東玉三郎演出・舞台公演
「バラーレ」

人間国宝である歌舞伎俳優・坂東玉三郎氏の依頼により、坂東氏が初めて演出を手がけるダンス公演「バラーレ」にメイン出演!
新作常設公演
「Anemoia Tokyo」

数々のイマーシブシアターを手がけてきたDAZZLE、待望の新作イマーシブエクスペリエンスが、いよいよ10月11日より開幕!
