梶山裕三|本戦審査員

審査員インタビュー
テーマ表現作品として評価する! /
テーマ表現賞 選定審査員

アニメ・ゲームを原作とした〝2.5次元〟が大きな流れとなっているミュージカル業界。

そんな中、いち早く世界的な公演を実現した「デスノート THE MUSICAL」を立ち上げたのが梶山氏だ。

いち早く日本のアニメ×舞台の可能性に気付き、プロデューサーとして世界を股に活躍する開拓者が考えるダンス作品における原作表現とは?

ホリプロの2.5次元公演を世界に広げたパイオニア!

ホリプロの2.5次元公演を世界に広げたパイオニア!

株式会社ホリプロ
公演事業部
ファクトリー部 部長
梶山 裕三

PROFILE

高校在学時に留学したアメリカでミュージカルの魅力に触れ、大学入学後に劇団を立ち上げて演出・脚本を担当。ホリプロ入社後は舞台プロデューサーとして「デスノートTHE MUSICAL」や「生きる」をはじめとした日本発のオリジナル・ミュージカルを企画する。近年は「ハリー・ポッターと呪いの子」や「ビリー・エリオット」などの舞台に携わるなど、公演をプロデュースし続けている。

原作を超えろ!ダンス作品でしかできない、
新たな次元の表現を期待したい!

舞台プロデューサーとして、日本から世界へ発信するために。

──〝舞台プロデューサー〟とはどのような仕事内容なのでしょうか?

舞台の企画から予算作成、キャスティング、スタッフィング、宣伝にいたるまで、公演に関するすべての責任を負うのが我々の仕事です。

海外のライセンス作品からオリジナル作品まで、弊社では年間約15本の舞台を制作しますが、私は部長として各作品の進行状況をフォローするのが役割です。

自分自身で作品をプロデュースする際は振付師の選定にも関わりますよ。

──振付師を手配することもあるのですね! ちなみに選定基準などを教えていただくことはできますか……?

頑固すぎない人ですね。

徹夜で一生懸命に考えた振付が演出家のイメージと違った場合、どうしても作り直してもらうこともありえます。

そういった時でも演出家の要望に答えられる人がいいですね。

それこそ今までも『Legend Tokyo』で優勝された振付師の方々は弊社でもお世話になっていますよ!

──では、梶山さんといえば「デスノート THE MUSICAL」を手がけたことで有名ですがどのような経緯があったのでしょうか?

2011年頃、海外原作の舞台ばかりではなく、日本から海外へ持っていけるような企画が社内で求められていた際に私が提出した案の中の1つでした。

当時はまだ〝2.5次元ミュージカル〟という言葉もなく、世間どころか社内からも反発がありましたよ。

でも堀社長(※当時:現会長)からも背中を押していただき、スタッフやキャストも最高の方々に集まっていただいたので絶対面白いものになるって燃えていましたね!

──数あるマンガ原作の中で、なぜ「デスノート」を提案されたのでしょうか?

学生時代からミュージカルを創ってきて僕がたどり着いた考えは〝現実の世界に1つだけ嘘、もしくはファンタジー要素が入っている〟設定が、ミュージカルにもっともふさわしいということだったです。

デスノートは「人を殺せるノート」の存在以外はすべてリアルな世界なので、うまくいくのでは?と思ったんです。

単なる模倣ではなく、ダンスならではの新しい表現を!

──そんな梶山さんから見て、新大会の〝アニコレ〟はどう思われましたか?

今や日本のエンタメでアニメやゲームを切り離して語ることはできないですし、映画やテレビドラマも同様。

これだけ全世界に知られている日本のコンテンツってほぼないので、そこからどんな作品が生まれてくるか非常に楽しみです。

でもそこには〝難しさ〟もあると思います。

──どんなところが難しいと思われますか?

同じアニメを見ても、みんなが同じ想いや解釈を持つわけではないですよね?

正解がある訳ではない中で振付師がその作品をどう解釈して表現するか? それが我々の想像をどう超えてくれるかに期待したいです。

そういう意味では〝誰もが知っている作品〟を題材にしている場合もそれはそれでハードルが高くなると思いますが、振付師ならではの解釈と表現次第では原作を超える感動も生みだせると思います。

──では、審査ポイントとしてはどのような作品を評価されますか?

原作ファンに媚びすぎていないもの、アニメをよく知らない人でも楽しめるものを評価したいですね。

僕自身、すべてのアニメを知っているわけではないので、そういった初心者でも楽しませてくれる作品を評価することになると思います。

ただし、そういった人向けに原作を説明しようとしすぎてしまうと結局ジェスチャーみたいな動きが多くなってしまうので、「ダンス作品として原作をどう表現していくか?」が非常に楽しみですね!

──ダンス作品としていかに原作を知らない人に楽しんでもらえるかがキーですね!

この業界は出会いがすべて。

圧倒的な才能との出会いがあれば、将来、一緒に新しい作品を作れるかもしれません。

参加振付師のみなさんは萎縮せず、思いきって作品を表現してほしいです!

原作をなぞるのではなく、超えて欲しいダンスでしか表現できないものがあるはずだと信じていますし、原作者の先生方も、単なる模倣ではなく新しい表現がダンスで生まれた方が喜ばれると思います。

ダンスによって次の次元に昇華させた作品を期待しています!

このポイントを重視して審査!

原作を知らない人でも楽める〝ダンス作品〟としての表現!

JOB FILE

ミュージカル
「デスノート THE MUSICAL」

日本発のミュージカルとして企画・発案。2015年の初演以降2度の再演や英国や韓国で現地キャストによる海外公演も実現!

ミュージカル
「生きる」

黒澤明映画監督の没後20年を記念し企画された、同監督の代表作「生きる」をミュージカル作品としてプロデュース。

ミュージカル
「ビリー・エリオット」

世界的大ヒットを記録し続けるミュージカルの名作の日本版をプロデュース。2017年初演後、2020年、2024年に再演。

舞台公演
「ハリー・ポッターと呪いの子」

世界中の演劇賞を受賞した舞台版「ハリー・ポッター」を日本オリジナルキャストで実現。2022年より無期限で現在も絶賛上演中!

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