審査員インタビュー
エンタメ作品として評価する!/
エンタメ賞 選定審査員
チケット販売やメディア、イベント事業で日本のエンタメ文化発展に貢献し続けている「ぴあ」。
そのコンテンツ・プロデュース部門の総指揮者であり、長年『Legend Tokyo』を支え続けてきた染谷氏にエンタメビジネスの現状をインタビュー!
エンタメ文化を支える「ぴあ」コンテンツ制作の総指揮者!
エンタメ文化を支える「ぴあ」コンテンツ制作の総指揮者!
ぴあ株式会社 執行役員
株式会社東京音協 代表取締役社長
染谷 誓一

「チケットぴあ」において日本各地の責任者を経て、2012年よりコンテンツ事業局長として、イベント、出版など コンテンツ事業を取りまとめる。2015年にグループ会社である東京音協の代表取締役に就任。現在はメディアやライブ・エンターテインメントのプロデューサー、また2020年に開業した「ぴあアリーナMM」事業など、多角的な事業を企画統括している。
今、エンタメ界は世界発信の時代。
ワールドワイドに戦える力を!
──長年、大会審査をしていただいていますが、時代の変化を感じることはありますか?
当初の『Legend Tokyo』は、まだ〝コレオグラファー〟という言葉の認識も低く、一般的なダンスの大会だと思われていました。
ただ開催し続けることにより、ダンスを創作することにメッセージを込める、つまり〝踊る〟から〝つくる〟へ業界の意識が大きく変わってきたと感じています。
──では最近のエンタメ業界の潮流をどう見ていますか?
先日『JAPAN MUSIC AWARD』という国際博 が京都で新たに開催されました。
これは「日本の音楽を世界に発信しよう」という流れのもと、今まで別々だった音楽主要5団体が一体となって開催されたものですが、この流れは演劇界にもあります。
ダンスもそのように国内の業界が一体となって、もっとグローバルに発信していくべきだと思います。
特に日本のダンスの実力は本当に世界レベルですので、K-POPが世界に出ていったようにダンスも世界に広めていきたいですよね。
──なぜ「世界に向けて発信する」ということが大事なのでしょうか?
かつては日本のアーティストは国内で活躍していれば何も問題ない時代でしたが、国内マーケットの縮小もあり、今はグローバルに評価されるということが非常に重要視されています。
特にコロナが終わってライブエンタメ界も去年は非常に活況だったこともあり、その延長で世界に向かう流れはとても大きくなっています!
──では、今年の大会審査ではどのような視点を重視されますか?
やはり私自身がエンタメ業界に長くいるので、「エンターテインメントとしてどれだけ通用するか?」が大きな基準です。
観て面白い、感動する、衣装などの視覚要素も含めて総合的に判断します。
さらに今年はグローバルな視点も含めてワールドワイドで戦えるようなコレオグラファーには私の部門賞をあげたいと思っています。
──今大会の作品に期待することは?
今回は初参加の振付師が大会史上最多だとお聞きしています。
ですのでいつも以上にまっさらな状態で、とにかく素直な心で純粋に観て感動できる作品を期待しております!
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