審査員インタビュー
指導力・出演者の力を評価する!/
出演ダンサー&指導賞 選定審査員
『LegendTokyo』でもakane、キムラモトコ、Anriなど数多くのコレオグラファーを輩出してきた日本女子体育大学。
その名誉教授であり、舞踊学の研究者として名高い松澤氏。
ダンスの芸術的価値や科学的分析の第一人者が考える〝ダンス作品〟とは!?
ダンスを芸術・美学に定義する舞踊学研究の第一人者!
ダンスを芸術・美学に定義する舞踊学研究の第一人者!
日本女子体育大学 名誉教授
日本大学大学院 芸術学研究科
舞台芸術専攻 非常勤講師
松澤 慶信

慶應義塾大学法学部・文学部哲学科を卒業後、同大院哲学専攻を修了し、ロンドン・ラバン・センターへの留学。2002年より日本女子体育大学および大学院准教授を務め2011年教授に就任。舞踊美学・舞踊史を専門とし、「現代の舞踊論」などでダンスを科学的・美学的視点から分析と教育を行なうほか多くの訳書・監訳書も手がけている。
個性を引きだしながらも作品として
バランス調整できるのが真の指導者!
──松澤さんは舞踊やダンスを学問として大学で専門的に研究されているんですよね?
はい、舞踊には〝表現態〟と〝運動態〟の2つの側面があります。
表現態は意味内容や感情、物語を伝えるもの、運動態は意味内容がなくともダンシングする力、つまり身体能力そのものを指します。
『LegendTokyo』は、この運動態としてのダンス、そして観客を楽しませるエンターテインメント性も評価対象となる点が素晴らしいと考えています。
──舞踊としてのストリートダンスについてはどのようにとらえていますか?
大きな可能性を感じています。バレエやモダンダンスと並び、あらゆるダンスの基礎となる可能性を秘めていますあらゆるダンスの基礎となる可能性を秘めていますね。
ただし、単なる流行やエンターテインメントに留まるのではなく、生理学的・解剖学的な知見に基づいた指導や新たな表現の探求を通じて、プロフェッショナルな芸術へと発展していくことを期待しています。
──なるほど。ではダンスの指導者に求められる能力はどうお考えですか?
指導者には単にテクニックを教えるだけでなく、ダンサー個々の個性を引きだし、作品全体のバランスを調整する視点が求められます。
振付家のアイデアが暴走するのを抑え、作品として調整できるのが指導者です。
振付家本人が指導者としての役割を担う場合は、そういった調整者としての才能も重要ですね。
──今回の『LegendTokyo』ではどういったポイントを重視しますか?
〝表現する内容〟と〝表現する形式〟の2つをダンスのセンスとして重視します。
ダンシングするテクニックは最低限必要ですが、それだけでは不十分。
音との関わり方や場面構成、演出のセンスなども含め、総合的に評価したいと思います。
──では、どのような作品を期待しますか?
運動すること(運動態)と表現性(表現態)、そのバランスが取れた作品を期待しています。
説明しすぎる物語的な表現はつまらないし、意味がなくても身体表現で魅せる運動態としての表現も素晴らしいと思うので、そのバランスが重要です。
今までの常識を覆すような予測不能な素晴らしい作品が現れたら非常に楽しいですね!
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