平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
2020年8月8日(土)-9(日)に大阪・オリックス劇場で開催を予定しておりました『Legend UNIVERSE 2020』につきまして、過去作品のオーディション開催平均時期から判断して大会約2ヶ月前、6月初旬を最終判断時期と告示させていただきましたが、現時点での社会状況から判断した結果、今夏の大会は開催延期とさせていいただくことに決定しました。
開催を心待ちにご期待いただいた皆様には、謹んでお詫び申し上げます。
社会不安が高まる時代だからこそ芸術文化やエンタメは必要であり、ダンス表現者たちの作品発表の戦いは重要であるという信念のもと、今夏の『Legend UNIVERSE』が多くの方々にとって再び活気のある未来へ走りだす狼煙になる可能性を描いておりました。また、今回のコロナ禍においては不安を煽ることが最も良くないという考えからも、本日まで今夏の大会開催の可能性を最大限に模索し続けて参りました。
緊急事態宣言も解除され、日々状況は回復に向かってきており、もしかしたら今夏、イベント自体は開催できる社会環境になっているかもしれません。
しかし〝レジェンド〟はエンタメ・コンテンツの中でも非常に特殊な条件をもったイベントです。
参戦コレオグラファーの皆様は遅くても約2ヶ月前から15名以上の大人数出演ダンサーを集め、とてつもない労力と時間をかけて作品制作とクルーの団結に挑み続ける必要があります。
そして、本大会最大の醍醐味は、本番まで何百人もの作品出展クルーの皆様が想い紡ぎ続けてきたエナジー、そしてご来場者の皆様の声援の熱量が融合して、初めて1年に1回、このイベントでしか体感することができない独特の空間が生まれるところにあると実感しております。
しかし残念ながら――、それらすべてが現在の社会状況では〝避けなくてはいけないこと〟とされており、現時点で今夏の先行きは不透明な状況です。
今まで行われていた形式での〝レジェンド〟の今夏開催は、コレオグラファーの皆様の魂を懸けた作品発表の場として、出演ダンサーの皆様の努力の結果を発揮する場所として、そしてご来場者の皆様にご満足いただけるイベントとして、また第10回記念大会としても――すべての観点から相応しくない時期であるとの判断と至り、断腸の想いながら延期すべきという決断とさせていただきました。
しかしながら今は〝今まで変えられなかった常識〟を変え、新しい作品創作・発表を提唱すべき時代に入ったと考えております。そこで今夏は、今まで皆様が思い描いていた〝レジェンド〟のステージが開催できない代わりに、ダンス作品表現者たちの新たなる作品創作・発表の戦いをご提案したいと考えております。
この新たなる作品創作・発表の戦いは、日本のコレオグラファーたちの才能をさらに新次元の環境で広げることができ、今までのダンス界の作品創作者の産業構造自体を根本的に変える革命となる大きな可能性を秘めております。それが実現できれば、将来的に今までどおりのライブステージ作品の戦いが実現した際には2倍、いや10倍のさらなるダンスシーンの大きな盛り上がりに貢献できると確信しております。
この新しい試みにつきましては、改めて近日中、準備が整い次第、公式SNS、本サイト、そしてlegend-tokyo.comなどで公開をさせていただきます。ぜひ引き続き〝レジェンド〟が描く新世紀へのご注目、ならびにライブステージで大会が開催される日に相変わらぬご期待をいただければ誠に幸いでございます。
2020年6月11日
『Legend Creative Project』主宰
工藤 光昭
大人数作品コンテスト『Legend UNIVERSE』の延期大会につきましては、今冬期もしくは、2021年度夏期を予定しております。
2月に開催された西日本予選大会『Legend RISE 2020』受賞者の皆様は次大会に権利を持ち越させていただきます。また『Legend UNIVERSE 2020』大会ファイナリストとして次回『FINAL LEGEND』公演などにも参加する権利があるものとさせていただきます。