新鞍トシヤ | 本戦審査員インタビュー

審査員インタビュー
新時代を拓くための視点 /
次世代クリエイティブ賞 選定審査員

クリエイティビティとテクノロジーを通じて世界のアーティストをつなげ、世界中の人たちのアーティスト化をサポートしている CHET Group。

同社の共同創業者として、アジアをまたにかけてコンテンツを広げる活躍しているのが新鞍トシヤ氏だ。

映像・音楽を軸にワールドワイドなクリエイティブ分野に精通する彼が見据える次世代を担うクリエイターとは!?

アーティストとIPの機会を創る国際的次世代カンパニー取締役!

アーティストとIPの機会を創る
国際的次世代カンパニー取締役!

株式会社CHET group 取締役
新鞍 トシヤ

PROFILE

映像・映画制作に関する技術やプロデュースを米国にて学んだ後、国内にて短編映画の賞を受賞。その後、アジア地域での映像制作プロデュース・マーケティング事業を行なう株式会社JETを設立。その後、株式会社CHET Groupに共同経営者として参画。映像コンテンツを軸としたクリエイターの価値と影響力を世界的に高めることを推進している。

世にあふれるコンテンツとAIの影響。
どう向き合い、進化するかが問われている。

日本の振付師の高い能力国内だけではもったいない!

──まず、新鞍さんのお仕事の内容を教えていただけますか?

僕らのCHET Groupではアーティストの海外展開やコラボ機会の提供、作品の流通・マーケティングなどのサポートをしています。

アジアアーティストやレーベルと一緒に作品を作る機会も多くなってきたため、国を越えたアーティストが連携して新しい作品を産みだすことを目指すレーベルの立ち上げや音楽フェスの開催などをしていますよ。

──そういったお仕事の中でダンスが関わることもありますか?

もちろんありますよ!

特に今は誰もがネットを通して発信者となれる時代。

ダンスが起爆剤となって音楽やアーティストを押し広げる、新しいコンテンツとして受け入れられるきっかけが作られています。

この状況はものすご く可能性があることだと思いますね!

──では、日本のダンサーがもっと世界で活躍するためにはどうすればいいと思われますか?

日本のダンサーや振付師って大人数の総合演出やその調整能力がすごい高い印象があって、大がかりな作品であればあるほどその力が発揮されると思っています。

ただ、さまざまな業界でも言われるように日本市場はある意味〝ガラパゴス化〟しているので、日本だけで完結してしまうのがすごくもったいない。

日本以外の活動も視野に入れるため、情報発信にも力を入れ、海外の人にも知ってもらえるような取り組みができればいいなと思います。

──新鞍さんが「もっとこの人の才能を世界に広げたい!」と思えるのはどういう人ですか?

「いい作品を作る」という内側のエネルギーだけではなく、外側にも向けて自分の作品を発信するエネルギーを持っている人です。

やはりこれだけコンテンツが世にあふれているので「いいものを作っていれば認められる」というのはなかなか難しい。

そういう職人気質的な姿勢は個人的にはすごく好きなんですけど……、どちらかというと〝人に知ってもらう努力をしている人〟はいい機会に恵まれやすいので、そういった方には惹かれますね!

止まらないAIによる影響そこにどう向き合うか?

──『Legend Tokyo』に対してはどのような印象をお持ちですか?

すごく素晴らしいことをやっているからこそ、より多くの人に知ってもらいたい大会です。

以前、映像作品のコンテストに参画させていただきましたが、映像作品の提出だけであれば参加ハードルも低く、日本以外からの参加者を集めるなど広がりも作りやすいので、オンライン上で盛りあがりを作りながらリアルの大会を開催する……などができればさらに価値が上がっていくのではと感じます!

※コロナ禍中に開催されたダンス映像作品コンテスト『Legend Tokyo CHRONICLE』。新鞍氏はこの本選に審査員として参加している。

──では大会審査員としては、どのようなポイントを重視されますか?

知らない人にシェアされる可能性を感じる作品とかですね。

あとは〝 AI 〟の影響がクリエイティブにも無視できないので、二次創作が期待できるものという点でも考えたいと思います。

──〝AI〟の影響とはどういうことでしょうか?

文章のChatGPT、絵のMidjourneyは有名ですね。

その他のクリエイティブ分野でもAI活用が進んでおり、随所で影響を及ぼすと思います。

最近見たAI技術だと、音声AI会社が声紋データを取り込むことで〝歌わせたい声で歌を作れる〟という技術を見ました。

例えば充分な声紋データがあれば、BTSがドラえもんを歌うとか、故人が新曲を出すみたいなことができます。

この変化にどう向き合っていくか?

止まらない環境変化に順応しつつどう使いこなせるか?

そこが未来のキーポイントになると思います。

──なるほど、〝振付の自動生成〟……なんて技術も生まれるかもしれないですよね。

あると思います。

ただ「AIに仕事を奪われる」と考えるのではなく、今まで時間がかかっていたようなことはAIに任せて振付師はAIにできないことやるというように発想の転換が求められているのかもしれません。

今大会では日本最高峰の振付師の方々が集まっていると思いますので、新しい次のステージで連携できることを楽しみにしています!

このポイントを重視して審査!

二次創作も含めて、他コンテンツとつなげて広げる可能性があるのか?

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